3歳児乳幼児健診むけに、ADHD傾向を把握するための行動評価パッケージを開発した。保健師が評価する観察場面として、約10分の集団課題場面を設け、課題遂行と逸脱行動の2指標を作成した。36ヶ月児の健診時の指標が、その後の就園後の適応を予測するかどうかを検討するために、TASPを用いた追跡調査を行い、縦断コホートデータを作成した。健診時の指標を独立変数、就園後の適応を説明変数とする重回帰分析をおこなった。逸脱行動指標のみでは就園後の適応を予測することは難しく、課題遂行指標の有用性が明らかになった。また、ASDや保護者評価など他の発達障害特性の指標との多面的なアセスメントの有効性が示された。
|