研究課題/領域番号 |
26780385
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
深瀬 裕子 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (80632819)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 心理的自律性 / 身体機能 |
研究実績の概要 |
交付申請書では縦断的調査の1回目を実施する予定だったが,研究代表者の所属機関が変わったため,縦断的調査のためのフィールド開拓が必要となった。また,確実に縦断調査を行うために,本フィールドにおいて匿名による横断的調査を実施し,調査フィールドの特徴を把握することとした。そこで2014年度は倫理審査委員会への申請,調査フィールドの開拓,当該フィールドでの質問紙調査,およびそのデータ解析を行った。 まず,高齢者を対象に匿名で質問紙調査を実施するため,北里大学医療衛生学部倫理審査委員会に申請し,承認を得た。 次に,高齢者が利用する公共の通所型施設,教養講座等に研究の趣旨を説明し,協力を依頼した。その結果,1施設において研究協力の了承を得た。その他今後の研究で協力を仰げる2施設も確保した。 2014年11月に研究協力の了承を得た1施設において,施設を利用する高齢者を対象に身体機能,主観的幸福感,心理的自律性等に関する調査を実施した。400部を配布し,300名以上の高齢者から回答を得た。この調査の実施から,本施設を利用する高齢者を対象に,将来的には縦断的調査が可能であることを確認した。 調査結果は,データ入力が完了し現在解析中であるが,研究代表者がこれまでに行った調査で得たデータとあわせると,回答者数も多く,貴重な知見が得られると考えられる。 本フィールドでは今後,縦断調査を実施予定である,交付申請書から調査の進捗・内容について若干の修正が必要であったが,縦断調査を実行するという研究の核心はこの修正よって,より強化されたものと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
高齢者を対象とした研究において調査フィールドの確保は困難である。2014年度に開拓したフィールド(高齢者が利用する通所型の施設)は,施設長が研究代表者の研究に十分理解があり,長期的な研究協力が見込めるため,より確実に縦断的調査を遂行するために適した機関であった。ただし,当初は縦断研究を実施する予定であったため,1年繰り越していることとなった。
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今後の研究の推進方策 |
2015年度は本フィールドで第1回目の縦断研究を実施予定である。面接・実技・質問紙・生理指標によってストレスチェック,パーソナリティ,心理的自律性,身体機能等を評価する。
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次年度使用額が生じた理由 |
縦断調査の第1回調査を予定していたため機材等の費用を計上していたが,代表者の所属機関変更に伴い予備調査に該当する匿名の横断調査のみの実施とした。したがって機材等の費用が次年度に持ち越した。
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次年度使用額の使用計画 |
2015年度に縦断調査の第1回調査を実施するため,初年度に購入予定だった下肢筋力の測定具,細胞組織の採取機材等を購入する。
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