研究課題
若手研究(B)
先行研究において、自閉症スペクトラム(ASD)児・者は、思考や感情の制御に困難さを抱えており、制御が困難な場合、特異な方略で対処している可能性が指摘されていた。本研究では、ASD者/傾向者の侵入思考に対する制御感、および制御方略を検討した。その結果、ASD者/傾向者は、侵入思考に対する制御感が低いことが確認された。また、ASD者/傾向者は、定型発達者の使用頻度が低い思考制御方略を用いていた。なお、侵入思考に対する制御感は、心理教育と訓練によって改善することが可能であった。
応用認知心理学