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2014 年度 実施状況報告書

アルコール依存症者に対する受容に基づく認知行動療法プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26780394
研究機関駿河台大学

研究代表者

高岸 百合子  駿河台大学, 人文社会・教育科学系, 講師 (40578564)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード心理療法 / 認知行動療法 / セルフヘルプグループ
研究実績の概要

本研究では、アルコール依存症の自助グループにおいて導入するのに適した認知行動療法プログラムを開発し、その有効性を検証することを目的としている。従来のようにコントロールを強化することを旨とするプログラムではなく、不快な内的体験を受け入れることを主旨とする認知行動療法プログラムを作成することをめざす。プログラムおよび実施マニュアル作成過程で、フォーカスグループによる評価・修正を経てプログラムを精錬させ、完成したプログラムを用いてウェイティングリストによる割り付け試験を行い、プログラムの効果を検証することを研究期間を通じての目的としている。
本年度は、プログラム整備のための基礎資料の収集及びプログラムの内容の検討を行った。具体的には、米国において効果が実証され、多機関で実施されている Mindfulness-Based Relapse Prevention (MBRP) の内容を検討するとともに、国内外で実施されているプログラムの文献調査を行い、プログラム開発の基礎資料とした。また、マインドフルリーダーシップインスティテュートの主催するマインドフルネス研修(Search Inside Yourself、マインドフルリーダーシップセミナー)に参加し、プログラムの実施者となるための準備を整えた。上記と並行して、アルコール依存症の自助グループである断酒会にプログラム開発への協力を依頼し、埼玉県断酒新生会の理事会の推薦を受けた4名の会員から協力の許諾を受けた。
本年度の後半には、基礎的な情報収集により得た内容をもとに、上述の研究協力者とともに、プログラム内容の検討を行ったところ、プログラムの枠組みや方向性については概ね合意が得られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度の目標であった資料収集及びプログラム内容の検討について、自助グループの協力を得ながら着実に進行してきた。

今後の研究の推進方策

次年度においては、プログラム作成と評価尺度の整備を行う予定である。プログラムの枠組みや方向性については概ね合意が得られており、今後は各回の具体的な内容について精査していく。原案作成次第、フォーカスグループを実施し、内容や教材の表記内容、運用・利用上の問題、安全性について検討を行っていく。

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公開日: 2016-06-01  

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