本研究の目的は,社交不安症におけるCompute-based CBTプログラム(CCBT)の効果について検討することであった。本研究では,CCBTの研究動向について概観したうえで,完全なセルフヘルプ形式(補助なし)の8回構成のCCBTプログラムを構成した。そのうえで,社交不安症状を有する精神疾患者に対してCCBTプログラムと個人面接CBTプログラムの効果を比較検討した。分析の結果,CBTプログラムとCCBTプログラムの双方が効果を示したが,全体に個人面接プログラムの効果が高かった。一方,CCBTプログラムは,一定の改善効果があり,人的コストの良さや利便性を考慮すると,有用性があると示唆された。
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