本研究の目的は、メンタルヘルス領域におけるサービスギャップ克服のために、我が国における専門家への援助要請促進のための要因をMHLの視点から検討し、最終的に、援助要請促進のためのプログラムの開発・評価を行うことである。複数の質問紙調査によって、援助要請には援助による有効性の認知が重要であることが示された。こうした結果をもとに援助要請促進のための介入プログラムを構築し、大学生を対象に実施した。その結果、介入プログラムは一定の効果を持つことが示された。しかし、臨床群を対象とした調査からは、今後さらなる別の視点も必要である可能性が示唆された。
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