本研究では小学生から高校生を対象とした不適応プロセスに関するアセスメント研究及び介入法について以下の成果が得られた。 ①本研究で開発した不適応感尺度を用いて横断的及び縦断的見地より学年差の検証を行い,不適応要因・徴候が小学5年生から6年生間で有意に低下し,高校生は1年生から2年生にかけて不適応徴候得点が有意に上昇していた。②S-HTP研究では木の描画面積は別室登校を希望する不登校傾向,人の描画面積は遊び・非行に関連する不登校傾向と負の相関が見られた。③SCT研究では学校不適応高群と低群とでSC・教師等にイメージの差異が見られた。最後に上記のアセスメントを用いた心理的援助方法の検討を行った。
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