骨肉腫の治療で用いられるメソトレキセートの認知機能に対する影響を追跡調査しており、今年度で最終回の検査に入る。現在のところ、研究代表者が行っている同じ抗がん剤をつかう小児白血病の標準リスク群では、顕著な問題が見つかっていない。白血病の研究との関連も含めて、骨肉腫はどうなのかを精査していく必要がある。 さらに、治療後の学校生活において、認知機能も重要であるが、自己効力感(自分はできるという感覚)も適応において大きく影響する。そのため、認知機能と自己効力感の関連も重視している。本研究は単一施設の研究であるため、検査者や検査環境に著しい偏りはみられない。その点では、今回の研究調査のデータの信頼性は高いと考えられる。
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