本研究ではカナダ・オンタリオ州における「学力」(コンピテンシー)がリテラシーと数的思考力を中心にしたものであることを明らかにした。特にリテラシーは「広義の意味において、活字及び視覚テクストを読み書きすることを通じた意味の生成である。言語やリテラシーは生徒が他人とコミュニケーションを行う社会文化的な文脈(ジェンダー、人種、社会階層、年齢などにおけるアイデンティティや権力関係を含む)において発生する社会的実践である」と定義され、教育現場では実際に子どもたちが目にするような教材を分析・制作することでその育成が目指されている。さらに州統一テストでその学力が最低限獲得されたかを公正に評価される。
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