本研究では、ドイツの哲学者ハンス・リップスの解釈学的論理学における知識生成論を考究し、さらに教授論への応用を行った。知識生成論では、「概念論」と「命題論」を再構築した。概念論では「音」によって物が把握さるプロセスを解明し、命題論では命題が日常的「語り」から生じるプロセスを考察した。ハンス・リップスの思想から、知識が日常的な文脈から生成するプロセスを解明した。また比較研究として日本思想(田辺哲学や真言密教等)との比較研究を行い、「共同体」や「言葉」の意義について解明した。さらに教授法への応用研究では、教材から価値を読み取る「メタファー型」教授法・学習法として取りまとめ考察した。
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