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2014 年度 実施状況報告書

教師の力量形成を促す「授業研究」の構造と学校文化の検討

研究課題

研究課題/領域番号 26780435
研究機関上越教育大学

研究代表者

河野 麻沙美  上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 講師 (00539520)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード授業研究 / アクションリサーチ / 学校文化
研究実績の概要

初年度にあたる平成26年度の研究成果は以下の3点である。
一つ目は「授業研究の実施を支える学校文化」の検討に向けて、継続して授業研究を遂行し、公開研究会を開催している学校で定評がある学校の同定を試みた。より長い歴史を持つ学校を3校選定し、出版物、研究会資料、公開研究会、事前事後検討会への参加を通して、各校に特徴的に見られる授業研究に係る体制やシステム、授業観を比較検討した。授業研究の推進体制や、学校を取り巻く環境の違い、独自の教育活動の観点からその相違を見出した。
二つ目は、インドネシアバンドン市でのアクションリサーチとその成果発表を、世界授業研究学会(WALS)で報告した。事例研究として、授業研究が学校で研究文化となっていくプロセスとともに、授業改善に寄与する授業研究のあり方、また、新たな授業改善の方法として、Lesson Studyを導入する際の課題や視点について指摘した。
三つ目は、上記二点に関連する研究活動を遂行する過程で、国内で授業研究の一連の協同的な活動として、事前協議会から事後協議会の談話研究についての研究協力を得ることがでた。学校で行う授業研究会に参加し、一連の協議会の談話記録を得た。談話データを分析の対象とし、授業研究の構造化と継続的な授業研究を支える文化的側面を明らかにするために、上記二点で得られた視点、談話研究と授業デザイン、教師の学習に係る先行研究のレビューから検討を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度の目標は十分に達成した。
また研究活動の遂行過程で、研究協力者が得られたため、次年度以降に予定していた授業研究会の検討会に関するデータ収集を行うことができたため、概ね順調に進展しているとかんがえる。

今後の研究の推進方策

本年度得られた授業研究会のデータに加えて、学校を1,2校増やす予定である。
複数の授業研究の伝統校をあたることによって、研究課題に迫っていく予定である。
また、国外の研究動向や研究活動と連携・協働関係を構築することによって、新たな視点から「授業研究」とその文化を検討していくことが必要である。このことは、国際学会での動向・展開からも明らかとなり、文化を対象とした本研究では国内だけにとどまらない研究の必要性、また、「授業研究」の研究にとどまらない研究としての遂行していくことが課題として追加されると考える。そのため、発展的な研究や分析についても遂行・考察をしていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

授業研究の公開研究会への参加、及びデータ収集が計画よりも早く、また多く遂行可能になったため、次年度の予算を使用した。

次年度使用額の使用計画

前年に繰りあげられた研究を継続して行う。それ以外においては、基本的な研究計画の変更はない予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Struggles and change through LESSON STUDY JOURNEY2014

    • 著者名/発表者名
      Masami Kawano
    • 学会等名
      Annual Conference of World Association of Lesson Study(WALS)
    • 発表場所
      インドネシア教育大学(UPI)
    • 年月日
      2014-11-25 – 2014-11-27

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公開日: 2016-06-01  

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