複数の保育施設において継続的な音楽活動を実施し、その検証を通じて音楽表現活動プログラムの構築を試みた。その結果、日常の保育や子どもの遊びとの連関を意識した音楽表現活動を継続的に実施することで乳幼児の音や音楽へのかかわりが変化することが明らかになった。保育における音楽表現活動においては以下の視点が必要となる。 一つ目は音声コミュニケーションを基盤としてそこから様々な声の表現及び歌唱表現への発展を促す視点である。二つ目は身の回りの物と音を通じてかかわるということから、楽器と乳幼児のかかわりを考える視点である。三つ目は乳幼児が音に気付き音に耳を傾けることのできる環境を整えていくという視点である。
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