本研究は各国の教育におけるICT活用の実態を国際比較によって整理し、先進的な政策を後押しする要因を明らかにすることを目的とする。特に、比較の対象としてスウェーデン、シンガポール、アメリカ、日本を取り上げる。研究成果としては、各国の教育におけるICT活用を教授や授業場面にとどまらず、政策立案の場面まで広範にとらえて分析した新規性が挙げられる。特に、エビデンスに基づく政策立案やアセスメント技術の進歩、国際比較の成果を実践に生かそうとする試みやビッグデータ等の新しいアイデアが提示され、目覚ましい発展を見せる当該分野に着目する研究上の意義を指摘し、先行研究との関連を見出した点は重要な成果であった。
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