本研究では保育士へのアンケート調査を行い、4年間の中期の縦断的追跡調査によって、保育カンファレンスを実施した保育所が、非実施の他の保育所と比較して、職場内の「同僚性」が上昇するかを実証的に解明することを目的とした。 保育カンファレンスの中期的な効果がみられるのは、「管理職との保育方針」の共有のみであり、「同僚性」や「満足感」は中期的には低下してしまっていた。 本研究結果からは、保育カンファレンスは、管理職と保育士との関係性の向上には寄与すること、保育園内の同僚性の向上や悩みの軽減については、短期的な効果が認められること、が明らかになった。
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