本研究の目的はハンセン病療養所を活かしつつ、ハンセン病回復者と協働した学習プログラムを開発することである。具体的に3点の研究課題を設定し、検討を行った。 研究成果として、①フィールドワーク、アンケートを通して全ての療養所で将来構想に関わる準備が円滑に進んでいるわけではないこと、そして来園者の受け入れ体制が不十分であることが明らかになった。②療養所において来園者を受け入れる側の職員からの聞き取りを通して、語り手自身の学びが、語りかける相手としての学習者の学びと強く関係していることが明らかになった。③ワークキャンププログラムの実施を通して、講義型の学習とは異なる意義を見いだすことができた。
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