本研究は留学経験を持つ社会人を対象に留学振り返り調査を実施し、現行の留学支援体制を再検討することであった。研究期間中、在学期間のみで完結していた留学前・中・後の3段階による「留学支援体制」を見直し、その中に「社会人」を入れて4段階に分け、支援体制の再構築を行った。「社会人」期間では「在校生との留学についての討議」「社会人同士のネットワーク構築と討議」等を導入し実社会における留学経験の具体的活用方法とその位置づけ再認識するきっかけを社会人に提供した。その知見を在校生に対して、「役立つ、活かす」具体例として提示し、社会人と在校生の双方にとって有益な仕組みを構築した。
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