研究課題/領域番号 |
26780478
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
今井 貴代子 大阪大学, 人間科学研究科, 招へい研究員 (90710236)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 在日外国人 / 若者 / キャリア / 移行支援 / アイデンティティ / ネットワーク |
研究実績の概要 |
本年度は、①基礎調査として、海外の移民研究の動向を追い、<学校から仕事へ>の移行、キャリア、若者に関する国内外の文献、マイノリティのアイデンティティ、ネットワークに関する文献等を収集し、先行研究レビューを行った。また、川崎市などの関東圏や大阪府内で若者支援を行っている団体への聞き取りや活動の見学、関西圏で在日外国人生徒の交流会や集まりを運営する教員やスタッフへの聞き取り調査を行い、若者たちの現状と直面している課題、必要なサポートなどについて情報収集した。こうした聞き取り調査では、ニューカマーの外国人教育だけでなく、在日韓国・朝鮮人教育からの連続性を意識し、子どもや若者を取り巻く歴史的・社会的状況に関する認識や示唆について研究協力者から意見を仰いだ。 長期・継続的に行ったのは、②大阪にある地域国際交流協会で取り組まれている外国にルーツをもつ若者のための活動(若者たちが運営する「居場所づくり」「学習会」「表現活動」など)へのフィールドワークである。特に映像作品づくりを通した表現活動には、スタッフのひとりとして参加し、企画から撮影、編集、上映など製作の一連のプロセスを通じた若者たちの変化を追った。日常活動におけるデータ収集のほかインタビュー調査も行った。若者当事者や他のスタッフとのラポール形成に努め、キャリア形成や移行支援についての課題を共有し、次年度以降における協働実践研究会に向けた準備を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
外国にルーツをもつ若者へのインタビューを実施しているが、プライバシー保護の観点からもラポール形成や研究課題の観点からも慎重に進める必要があり、計画していたよりも時間がかかっているため。
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今後の研究の推進方策 |
協力が得られた若者へのインタビューを実施し、データの分析を行う。また、本年度は参与観察や調査に重点を置いて成果発表の機会をつくれなかったが、次年度はさまざまな形態で研究成果の公表や実践的な発表をおこなっていく。同時に、協働実践研究会を開催し、研究協力者だけでなく若者たちと一緒に課題に対するとりくみの成果をまとめていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
まず、学会発表への出張費を計上していたが、データ収集に重点をおいた調査を精力的におこなっていたこともあり、分析に時間を要し学会発表をする機会を逸してしまったことが挙げられる。 次に、データ分析補助として考えていたアルバイトが見つからず、さまざまな雑務や時間のかかる分析作業を自分ひとりでおこなったため、データ分析補助費として計上していたものを使用する機会がなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
まず、学校発表を行なうなかで旅費予算を計画通り執行していく。また、協働実践研究会のメンバーとともに分析や発表の機会を多くもつ予定をしているので、そこでの補助者や必要な経費の執行も予定通りしていく。
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