本研究は東日本大震災の復興過程を主なフィールドとして、被災3県でのまちづくりと連携したシチズンシップ教育の展開を通じて、復興支援と地域活性化の相即モデルを明らかにすることを目的とした。特に、被災地と被災地以外との関わり合いの中で、受援力・回復力・伝承力の向上がもたらされることをモデルとして措定して、実践的研究を展開した。 結果として、効率性を重視した支援者主導の「パッケージ型」のプログラムから受援者との協働構築による「フォーマット化」のプロジェクトへの展開が妥当であると例証した。そして、異なる立場の人々が支援と受援の関係を固定化しないために径路を記述する評価手法を確立した。
|