研究課題
若手研究(B)
本研究で明らかになった点は、次の二点である。まず一つ目は、学校教育が民俗芸能の新たな継承の場として加わりながら、学校で教授された芸能が地域における伝統芸能の一つとして展開していた。二つ目は、実践的な意味合いで、複数の共同体的な枠組みが相互浸透し合う現象が学校と地域の狭間を往復するなかで起こっており、従来のアイデンティティ形成の議論のみでは可視化できない境界領域の中で新たな民俗芸能が学校で生まれていた。
教育人類学