研究課題/領域番号 |
26780492
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
松嵜 昭雄 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (10533292)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 原場面 / モデリング |
研究実績の概要 |
2015年5月11-15日にフィリピン共和国・セブ島で開催された,第7回東アジア数学教育国際会議(The 7th-ICMI East Asia Regional Conference on Mathematics Education)において,論文「How the first grade pupils express models? Focus on reformulation of situation models in a modeling teaching」を発表し,『Pursuit of Quality Mathematics Education for All: Proceedings of the 7th ICMI-East Asia Regional Conference on Mathematics Education』(pp.169-178)に掲載された。 数学的モデリング能力に関する論文『原場面に着目した数学的モデリング能力に関する研究-フッサール現象学の方法と応用反応分析マップを援用して-』で,博士号を取得した。 都内私立中学校の女子生徒を対象として行った実験授業の成果等について,論文「Evidence of reformulation of situation models: Modelling tests before and after a modelling class for lower secondary school students」が,数学的モデリングに関する専門書『Mathematical Modelling in Education Research and Practice: Cultural, Social and Cognitive Influences』(pp.487-498)に掲載された。 茨城県内公立高等学校のSSH指定校の生徒を対象として行った数学授業の成果等について,論文「『90°システム広告』の作図方法に着目した数学教材-中等教育段階における課題学習教材の一例として-」が『日本数学教育学会誌』第97巻第9号に掲載された。 2015年10月17日に,第31回小学校算数教育全国(埼玉)大会において,現実世界の課題場面からの問題設定を意図した教材を用いて,埼玉県内公立小学校の第4学年の児童を対象として,特別公開授業「給食のかたづけをしよう」を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究成果の発信について,日本科学教育学会第39回年会における発表を予定していたが,数学的モデリング能力における原場面の諸機能について,博士論文『原場面に着目した数学的モデリング能力に関する研究-フッサール現象学の方法と応用反応分析マップを援用して-』としてまとめることができたことは当初の計画以上の進展と言える。また,当初の計画通り,第7回東アジア数学教育国際会議(The 7th-ICMI East Asia Regional Conference on Mathematics Education)において,論文「How the first grade pupils express models? Focus on reformulation of situation models in a modeling teaching」を発表することができた。 一方,数学者を被験者とする実験調査については,内諾を得て準備を進めているものの,未だ実施には至っておらず,やや遅れていると言わざるを得ない。 以上より,「おおむね順調に進展している」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は,当初の計画通り,第49回秋期研究大会において,数学者を被験者とする実験調査結果を踏まえた,数学的モデリング能力の実際と原場面の諸機能について発表を行う。そのために,まず,5月から6月にかけて,実験調査を実施し,ビデオ編集及びデータ整理等を行う。
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