研究課題
平成26年度は,「授業デザインの背景となる理論的研究」及び「デザイン実験による「誤答分析場面」の考察」の2つが課題であった。前者に対しては数学的理解過程研究,認知的不整合に関する研究など授業デザインの背景となる理論を,文献解釈によって検討した。結果として,数学的理解過程と数学的証明の本性、意義に関する研究との関連性を明らかにする必要性を見出し、それに関する文献収集と文献解釈作業を行った。さらに、後者に対してはそのよう理論的背景を伴う授業について、問題解決の過程を振り返ることによって証明すべき命題を導出することをねらいとする授業の構造を明らかにすることとした。加えて、いわゆる「よい授業」の特徴を導出するために、授業の一貫性に注目し、その取り組みにおいても、学習者の認知的葛藤を授業で活かすという教師の知識について探究した。
2: おおむね順調に進展している
必要な文献を検討し、解釈作業を進めるなど研究遂行に必要な作業を進めることができた。
研究の推進のために、実践研究の計画と実践対象に対する説明会議を計画し、実施する。対象とする教材や対象学年の修正により、研究計画と若干の違いが生じるが、研究体制の範囲内で対処することができると考える。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)
第38回国際数学教育心理学会(International Group for the Psychology of Mathematics Education, 略名PME38)論文集
巻: 4 ページ: pp354-361
滋賀大学教育学部附属教育実践総合センター紀要「パイデイア」
巻: 23 ページ: pp.1-7