3年間のべ約400名の小学校第3~6学年の児童を対象に、小学生の英語運用能力について定量的にデータ収集を行い学習効果について検討した。韻律面のスキルについて、習熟度の高いグループでは「対話相手」など情報処理のより高次レベルに関心を置いたりコミュニケーションの相手を意識したりする反応が多く見られた半面、習熟度の低いグループでは特に傾向が見られなかった。音韻面のスキルについては、習熟度の高いグループでは傾向が見られなかったのに対し、習熟度が低いグループでは「区別がわからない」「音が難しい」など情報処理のより低次レベルで困難を感じているということが伺える反応と強く結びついていることが明らかになった。
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