研究課題/領域番号 |
26780501
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
鈴木 篤 大分大学, 教育福祉科学部, 准教授 (70634484)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 市民性教育 / 移民系児童 / 道徳教育 |
研究実績の概要 |
平成26年4月~9月までは、文献調査を行い、ドイツ・フランス・イギリスの3か国における市民性教育に関する教育課程や法的枠組みなどに関する基礎的情報を収集した。平成26年10月~平成27年3月には、パリ市20区、ロンドン市イーストエンド地区に所在する小学校に関する情報を収集するとともに、訪問調査の準備を行った。平成26年11月13日・14日には、ベルリン市ノイケルン地区において小学校二校を訪問し、調査の打ち合わせを行った。平成27年2月には、ベルリン市ノイケルン地区において小学校二校を再訪問し、調査を実施した(概要は以下のとおり)。 2015年2月16日(月)10時30分~13時 レーヴェン・ツァーン小学校滞在。校内見学、社会的学習に関する取組概要のレクチャー、社会的学習の授業見学を実施。 2015年2月17日(火)08時30分~14時45分 レーヴェン・ツァーン小学校滞在。朝食指導の見学、問題児童の生徒指導と退学可否に関する職員会議の見学、仮装ダンス(カーニバル)の校内行事見学、保護者カフェの見学、児童館見学を実施。 2015年2月18日(水)10時~14時45分 ヘルマン・ザンダー小学校滞在。3名の教職員のインタビュー、5年c組の英語授業見学、6年d組の英語授業見学を実施。 2015年2月19日(木)09時30分~14時30分 レーヴェン・ツァーン小学校滞在。2名の教職員のインタビュー、問題解決係の養成教育の見学を実施。 2015年2月20日(金)07時50分~11時20分 レーヴェン・ツァーン小学校滞在。社会的学習の授業見学、学級会の見学、1名の教職員のインタビューを実施。11時50分~14時10分 ヘルマン・ザンダー小学校滞在。5年b組の社会的学習の授業見学、5年b組の社会的学習の授業見学を実施。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画においては、平成26年度の研究計画を以下のように設定していた。 1.平成26年4月から9月には文献調査を行い、ドイツ・フランス・イギリスの3か国における市民性教育(とりわけベルリン市、パリ市、ロンドン市に焦点を絞る)に関する教育課程や法的枠組みなどに関する分析を行う。 2.平成26年10月から平成27年1月にかけては訪問調査の対象校を選定し、必要に応じて当該地域の教育委員会等の理解も得ながら、調査のためのアポイントメントを得る。 3.平成27年2月から3月にはベルリン市ノイケルン地区で学校を訪問し、調査を行う。 このうち、第1点および第3点についてはすでに計画が実施されている。また、第2点については、現在、訪問調査の対象校の選定が完了し、アポイントメントを得る作業を進めている段階にある。以上のことから、研究計画はほぼ予定通りに進捗しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年5月には、パリ市ならびにロンドン市で学校を訪問し、調査準備のための打ち合わせを行う予定である。 平成27年9月~12月の間には、パリ市ならびにロンドン市で学校を訪問し、市民性教育と道徳教育に関する調査を実施する予定である。 平成27年度10月~平成28年3月には最終的に得られた結論を踏まえ、日本国内の学会において研究発表を行い、研究成果報告書を作成する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品の購入価格が予定よりも安かったため。
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次年度使用額の使用計画 |
当初の予定通り、物品の購入費として使用する予定である。
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