本研究では、倫理性に重きを置く国語科の目標論の展開と、そうしたコミュニケーション観に基づくカリキュラムの構築を、保幼小中校種間の連携の内に構想し、実践的に検証することを目指した。そのために、まずは倫理性の内実についての考察を行った。 また、幼児教育においては、虚構世界と現実世界の往来を通じて、子どもたちの間に自己肯定感と自他の尊重の意識が涵養されていく。それを支えに、子どもたちは、世界に対する見方・考え方を獲得し更新していく中で、多様な価値観の享受を実現していくことを明らかにした。 こうした物語体験を軸に据えることで、倫理性に重きを置く学校種間連携カリキュラムの構築が可能となることを明らかにした。
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