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2015 年度 実施状況報告書

小学校における総合芸術教育テキストの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26780510
研究機関兵庫大学短期大学部

研究代表者

井上 朋子  兵庫大学短期大学部, その他部局等, 講師 (40636594)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード総合芸術教育 / 音楽科 / 図画工作科 / 教材研究
研究実績の概要

本研究は、小学校教育現場で用いるための総合芸術教育児童用サブテキスト及び教師用指導書を作成することを目的とするものである。平成26年度より本研究を進める中で、教科書の改訂時期と重なったこと、また研究分担者として研究を進めている基盤研究(C)「『総合的・領域横断的な芸術表現教育』の指導者養成に関する実証的研究」(課題番号26381200)での情報収集と教材試行実践を先に行う方が効率的であると考えたことから、当初の研究計画の順序を変更して行っている。
平成27年度は以下のように研究を進めた。
1.教員対象とした総合芸術教育に関する教員研修の試行実践を行った。そして、教員研修を行うことによって,総合芸術教育への理解及び指導力の育成が可能であることを確認することができた。この研究成果をまとめた論文は、学会誌に掲載された。
2.音楽、身体表現、言葉を中心とした総合的な芸術教育を行っているオルフ研究所(オーストリア ザルツブルグ)に赴き、授業に参加するとともに、教材収集を行うことができた。その内容は研究会で、報告することができた。
3.一昨年に引き続き、総合芸術教育に関する教材収集に努めるとともに、自ら考案した教材は、教員研修や講習会の中で試行実践を行い、妥当性を模索した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予定では、平成27年度末までに、収集した日本及び諸外国の教科書及び教材集を参考に小学校6年間における総合芸術教育の指標を立て、単元別に配列しながら、児童用のサブテキストの作成にとりかかることになっていた。しかし、平成26年度に収集を予定していた現行の日本の小学校教科書が平成27年度に改訂されたこと、またドイツへの訪問時期を平成26年度から27年度に変更したことから、全体的に判断して、研究は遅れていると思われる。しかし、教師用指導者を作成するための試行実践は進めることができているため、総合的に判断して、【現在までの達成度】は当初の予定より「やや遅れている」と評価した。

今後の研究の推進方策

今後の研究については、次の1)~2)の実施の予定である。
1)昨年度に引き続き、日本及び諸外国の教科書及びカリキュラムを収集するとともに、総合芸術教育に関する教材の抽出を行う。
2)収集した教材を参考に、教材開発を進め、児童用サブテキストの作成を行う。

次年度使用額が生じた理由

【研究実績の概要】にも述べたように、日本の小学校教科書が平成27年度に改訂されたこと、また当初は平成26年度にドイツへの訪問を予定していたが、平成27年度に実施することに変更したことにより、研究全体の予定が約1年ずつ計画が遅くなっている。そのため、教材収集のために計上していた物品費及び旅費が大幅に残っている。

次年度使用額の使用計画

年度を持ち越したものについては、以下のように使用する。1.総合芸術教育に関する教材を収集するために、指導書や教材集等を購入する。2.研究調査や成果発表のための旅費や論文掲載費に使用する。

当初の予定では平成28年度に研究終了予定であったが、現在研究が予定通り進んでいないため、研究期間の1年間の延長を検討している。

備考

オルフ研究所への訪問に関する成果報告は、研究発表会にて行った。井上朋子「オルフ研究所を訪ねて」(感覚をつないでひらく芸術教育を考える会、2016年3月28日、京都市北文化会館)

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 総合的・領域横断的な芸術教育に関する教員研修プログラムの開発(2)2016

    • 著者名/発表者名
      井上朋子・初田隆・木下千代
    • 雑誌名

      美術教育学

      巻: 37 ページ: 印刷中

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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