発達障がい児の感覚処理の問題は、日常生活や社会参加にも関連するため、早期からの支援が重用である。しかし、感覚処理に関連する行動特性を、家庭環境・学校環境といった複数の視点から包括的に捉えることができる評価スケールは国内では標準化されていない。 本研究は、国際的に広く使用されている質問紙であるSensory Processing Measure (SPM) を国内で標準化することを目的として実施された。具体的には、文化社会的背景を考慮した上で逆翻訳の手続きを実施し、日本版SPMを作成した。次に、日本版SPMを用いて定型発達児ならびに発達障がい児のデータを収集し、信頼性・妥当性の検証を行った。
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