研究課題
若手研究(B)
本研究では,相互交渉場面での自閉症スペクトラム障害児の行動特徴について,指さし理解との関連から検討を行った。その結果,1)統制群(定型発達児・発達遅滞児)に比べ,保育者のはたらきかけに対する応答が少なく,応答に快の情動が伴うことが少ないこと,2)指さし理解の有無により,自閉症児の相互交渉場面での行動に差異がみられることが明らかとなった。本研究を通じて,相互交渉場面での自閉症児の行動が他の群と質的に異なること,および,その行動には指さし理解が関連していることが示唆された。
臨床発達心理学