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本研究は高品質な強磁性窒化鉄ナノ磁性体の作製法を確立し、その電子・磁気状態を制御することを目的とした。走査トンネル顕微鏡(STM)による構造観測の結果、加熱温度の精密制御によって原子レベルで欠陥の少ない窒化鉄ナノ磁性体を作製できることを見出した。電子・磁気状態についてはX線吸収分光/X線磁気円二色性(XAS/XMCD)測定により調べ、窒化鉄ナノ磁性体の磁化反転ダイナミクスを理解する上で重要な磁気モーメントや磁気異方性が原子欠陥密度に大きく依存することがわかった。さらに、上記、磁気特性が磁性体との磁気結合により制御できることも明らかにした。
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