無機結晶の非古典的な成長機構として知られるOriented Aggregationは、単一で起こることが稀である。先行研究では、出発原料の溶出速度を制御することで本機構が進行し、良質な結晶が得られることを見いだした。そこで、本機構を任意に駆動させるための設計指針の構築に向けた研究を行った。結晶の核形成速度を考慮し、速度論的に反応性を制御することで、本機構の単一駆動によるNiMoO4-0.75H2Oナノワイヤーの合成に成功した。本ナノワイヤーは、従来のNiMoO4水和物微粒子より高いキャパシタ特性を示した。
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