ガレクチン3はβガラクトシドのほかにAGEと相互作用することが示唆されていたがその詳細は不明であった。本研究ではガレクチン3が単独でAGEを認識する際のAGEの構造と親和性特性の詳細を明らかにし、さらにガレクチンファミリーの各種AGEに対する詳細な親和性特性を明らかにした。これらの分子間の親和性の差を利用したガレクチンネットワークの存在から、AGEの代謝制御が可能である事を明らかにした。また、これらのガレクチン群を用いたAGEバイオセンシングにおける前処理法を確立した。本研究の進展により各AGE群と関連性の高い疾患の診断におけるガレクチンネットワークを介した応用展開の基盤が形成された。
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