申請者は、アルツハイマーのバイオマーカとして知られるタウタンパク質を迅速で低コストに検出する方法について研究を行った。 まず、キネシン・微小管の移動機構を土台としたタウタンパク質を検出する4チャネル集積マイクロチップを開発した。これにより、異なる濃度のタウタンパク質の同時検出が可能となった。また、このマイクロチップを用いて、異性体タウタンパク質も検出できることを示した。さらに、微量濃度の変性タウタンパク質の検出のために新しいプロトコルを開発した。本研究で開発した手法は、感度のさらなる向上、最適化ののちに、クリニカルサンプルを用いた試験にも適用できると考える。
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