近年の液体クロマトグラフィー(LC)の固定相開発では,高分離能を達成するために粒子の微細化が進められている。一方で,試料採取現場で分析を行うオンサイト分析の需要は年々高まっており,オンサイト分析可能なLCカラムの開発が必須である。本研究では,ポンプ(EOP)融合型のLCカラムの開発を目指し,EOPの内部構造と構造表面の化学的性質がEOPの性能に与える影響を調べた。 シリカモノリス型と微小流路型のEOPを作製し,圧力特性を評価したところ,スルホ基を導入したシリカモノリスで未修飾EOPの20 kPa高い吐出圧を示し,微小流路内の構造体充填率と構造体長が吐出圧に影響を与えていることがわかった。
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