高効率白色LEDの基板材料として、高品質GaNウエハの開発を行った。系統的に様々な面方位のGaN基板の作製を行い、{20-2-1}面において成長速度が速く(原料利用効率が高く)、低い転位密度が得られることを見出した。さらに、基板の反りの現象に関して、そのメカニズムを実験および理論の両側面から解明し、回避策を示した。得られた結果に基づき、反りを回避するための成長手法も開発した。また、欠陥密度の低減という課題については、成長初期にピラミッド状に成長させるファセット成長と表面を平坦化させる埋め込み成長とを繰り返すことで最終的に転位密度10E5cm-2台のGaN基板の作製手法を開発した。
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