本研究では、非線形光ループミラー(NOLM)を用いた光サンプリング技術の開発を行った。光ファイバー中の非線形光学現象であるパルス捕捉現象をNOLM中で誘起することにより、時間幅の広いパルス光からフェムト秒領域の光を抜き出す、光サンプリング技術を実現した。NOLMを偏波保持ファイバーデバイスを用いて作成し、実験と数値解析により光サンプリングデバイスの入出力特性の解析を行った。開発したNOLMを用いることにより3.6psの信号光の波形の再構築に成功した。開発したパルス捕捉現象によるNOLMは超高速な全光型の光制御技術に有用であるといえる。
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