X線源において小型化、高エネルギー化、高出力化、高輝度化、出力安定性の向上、X線の真空外への取り出し効率向上等は重要な項目であり、これらの向上によりCT装置や分析装置などの卓上化や測定時間の短縮、また新規光源としての装置開発が可能となる。本課題では、従来の金属ターゲットに対して輝度の向上が予想される透過型カーボンターゲットにより高輝度なX線が発生できることを実証した。この成果を利用することで、その場でのX線分析が従来よりも高精度で可能となり、利用範囲拡大が望める。さらに、各種工業用X線源および装置への応用が期待できる。
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