KOR理論のスピン類似を考察する中で得られた、奇数$p\geq 3$ごとのRogers-Ramajujan型分割定理が最大の成果である(東大数理の渡部正樹氏と共同)。$p=3$はSchurの分割定理 (1926年)」として分割理論の教科書で標準的に扱われている。$p=5$はAndrewsによるRR型恒等式の3パラメータ一般化の過程で1970年代に予想されたもので、約20年後にAndrews-Bessenrodt-Olssonによって計算機を使って証明された。我々の一般化・証明は京都スクールによるperfect crystalの理論を用いるもので、分割理論に量子群の表現論から新しい知見を与えた。
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