本研究課題の目的は、整凸多面体の正規性とδ列の解析である。代数的、および、組合せ論的な側面から整凸多面体の正規性とδ列の関係を明らかにすることに焦点を絞った。具体的には、膨らませた整凸多面体のδ列がいつunimodalになるか?という問いに対して明確な解答を与えた。また、ミンコフスキー和やfree sumなど、δ列の振る舞いと相性の良い組合せ論的操作に対して、整凸多面体の正規性の変化を詳細に観察した。研究期間の3年間で、4本の学術論文、6回の学会発表、2冊の図書の執筆などを含めた様々な研究成果をあげることが出来た。
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