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2014 年度 実施状況報告書

結び目理論を応用した高分子トポロジーの研究

研究課題

研究課題/領域番号 26800081
研究機関山口大学

研究代表者

石原 海  山口大学, 教育学部, 講師 (40634762)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードDNAの部位特異的組み換え / バンド手術 / 格子絡み目
研究実績の概要

本年度の研究実績としては次の2つが挙げられる。1つ目は、2つの絡み目の間のバンド手術による経路についての研究で、数学専門誌に掲載された。この研究の目的はDNAに作用する部位特異的組み換えをバンド手術でモデル化し、2つのDNA絡み目がどんなDNA絡み目を経由して、移り合えるかを調べる事であった。数学的には経路の多様性を示している。例えば、2つの成分数の同じ絡み目の間に、経路として1つ絡み目が存在すれば、無限個の経路が存在する事を示した。また、2つの2成分絡み目の間に、結び目を通る経路が存在すれば、3成分絡み目を通る経路も存在する事を示した。しかし、逆は成り立たず、3成分絡み目を通る経路は存在するのに結び目を通る経路は存在しない具体例も与えている。2つ目は、(2×1) チューブ内の格子結び目の結び目解消操作に関する研究で、メルボルン大学での学会で発表を行った。DNAやタンパク質のモデルとして格子結び目が研究されている。この研究では(2×1) チューブ内の格子結び目の交差交換による結び目解消操作が有限領域で実現可能である事を示している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実績の概要にあるように数学専門誌への掲載と海外での学会発表の2つの実績があるので、おおむね順調と言える。

今後の研究の推進方策

結び目や絡み目の有理タングル手術の研究をさらに進める。また、直方体内の格子結び目についての研究を行う。国内外における国際会議や研究集会に積極的に参加し、成果の発表、情報収集を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] On coherent band pathways between knots and links2015

    • 著者名/発表者名
      Dorothy Buck, Kai Ishihara
    • 雑誌名

      Journal of Knot Theory and Its Ramifications

      巻: 24 ページ: 1, 21

    • DOI

      10.1142/S0218216515500066

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Unknotting operation of 2-bridge knots and lattice polygons in tube2014

    • 著者名/発表者名
      Kai Ishihara
    • 学会等名
      8th Australia New Zealand Mathematics Convention
    • 発表場所
      Melbourne University, Australia
    • 年月日
      2014-12-12 – 2014-12-12
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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