DNAやそれに働く酵素などの高分子トポロジーの研究に応用するために、絡み目のバンド手術や交差交換、格子結び目の研究を行った。本研究では、主に次に挙げる成果を得た。まず、2つの絡み目の間のバンド手術による最短経路について調べ、7交点以下の結び目と6交点以下の2成分絡み目それぞれについて最短経路の具体例を与えた。また、一般には経路が多様であること示した。次に、ファイバー絡み目同士の1回のバンド手術や交差交換について、特徴付けを与えた。この結果を利用し、具体例に対してバンド手術が決定された。さらに、制限された領域における格子結び目の特徴付けなどの結果を得た。
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