銀河団は宇宙最大の天体である。銀河団内部にはサブハローと呼ばれる質量密度の濃いつぶつぶの構造がある。このような構造の質量は弱い重力レンズ解析によって測定することができる。一方X線観測によって高温ガスの物理状態を測定することができる。本研究によって、銀河団サブハローに付随する高温ガスを発見し、それが剥ぎ取られている様子が分かった。また、ある銀河団中心部に存在する楕円銀河の付随するサブハローと銀河団全体の質量プロファイルを弱い重力レンズと星力学を使って明らかした。ある衝突銀河団はサブハローの分布と相対論的電子の存在を示す電波レリックの分布が似ていることが分かった。
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