私の研究目的は、活動銀河中心核(AGN)の現象、母銀河との関係をより正しく理解することである。近赤外線分光データを用いて、COSMOS領域にある、非常に多くのAGNのブラックホール質量と降着率を正確に求め、質量が活動的なブラックホールの宇宙論的進化を決めている主要なパラメーターであることを示した。近い将来、その結果をコミュニティーに公開する計画である。また、なぜ、ごく一部のAGNは強い相対論的ジェットを示すのに、大多数のAGNは示さないのかという、電波で明るいAGNの起源が、昔から理論的に言われていたように、ブラックホールのスピン、つまり回転速度によるという観測的証拠を示すことができた。
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