ニュートリノを伴わない二重ベータ崩壊の探索はニュートリノのマヨラナ性を現実的に調べられる唯一の方法であり、世界中で様々な実験が行われている。実験の次なるターゲット、逆階層構造の探索(半減期で10の26-27乗年)に到達するには実験の更なる高感度化が求められており、液体シンチレータを用いた大型実験の場合、エネルギー分解能の改善が大きなポイントとなる。本研究では発光量の高い液体シンチレータの開発に主眼を置いた。有力な溶媒候補であるリニアアルキルベンゼンを用いて、純化の方法を確立し、これによって現行の液体シンチレータの1.52倍の発光量を得られた。
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