本研究最大の成果は2つある。第一に標準模型の未解決問題を従来の理論と比較してより自然に解決することができる位相的ソリトンによるブレーンワールド模型構築のための基礎理論の完成(特に非可換ゲージ場の局在化問題の解決)、第二に冷却原子気体の多成分ボーズ・アインシュタイン凝縮系における半整数量子渦のダイナミクスの理解と、それを量子色力学におけるカラーの閉じ込め問題の理解に応用することに成功したことである。 本研究は素粒子・原子核・宇宙・物性の各分野をエネルギー階層性を超えた新しい視点で理解することを目的とするが、位相的ソリトンを利用して特に物性物理学と素粒子物理学の問題の解決に繋げることに成功した。
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