チベット空気シャワー実験では、宇宙ガンマ線に対する感度向上を目的とした水チェレンコフ型の地下ミューオン観測装置(Muon Detector、以下MD)計画を推進中である。100平米のプロトタイプMDのデータ解析により、かに星雲からのガンマ線フラックスに対して140TeV以上で最も厳しい上限値を得た。この結果を論文として出版し、国際会議ICRC2015にて口頭発表を行った。MDによる事象選別方法の最適化や、空気シャワーアレイの性能向上の研究も進めている。 チベット実験の現状および最近の研究結果について、国際会議TeVPA2015および東京大学宇宙線研究所共同利用成果発表会にて口頭発表を行った。
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