地上の解像型大気チェレンコフ望遠鏡アレイを用いて宇宙線原子核が大気上空で放出するDirect Cherenkov光を測定する手法が、sub-PeV領域の宇宙線重元素スペクトル測定に有効であることが近年分かってきた。本研究課題では、次世代の地上ガンマ線望遠鏡計画Cherenkov Telescope Array (CTA)に対して、宇宙線原子核事象のモンテカルロシミュレーションとDirect Cherenkov事象の解析を行い、CTAがPeV領域近傍の宇宙線化学組成計測に対して持ち得る性能(電荷分解能・期待事象数)を定量的に評価した。
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