超新星爆発後に残される中性子星内部は非常に高密度になるため、地上実験からその内部を知ることは非常に困難である。そこで、我々は中性子星の振動に着目し、特徴的な振動数と内部の状態を比較することで、外からは見えない中性子星内部の情報を引き出すことを目指した。実際、巨大フレア現象で見つかった準周期的振動数と中性子星クラストでのズレ振動数を比較することで、クラスト領域における原子核飽和パラメータへの制限に迫った。特に、これまで考えられてない、クラスト内部の空孔層(パスタ層)での振動に着目した。我々のシナリオが正しいとすると、パスタ層の存在を観測的に示した初の事例かもしれない。
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