QCDの輻射補正には赤外発散に由来する大きな対数が出現し、ナイーブな結合定数による展開は多くの場合破綻する。それらの対数は結合定数のすべての次数で再足し上げ(resummation)することが必要である。本研究ではHemisphere jet massと呼ばれる観測量に対するnon-global logのresummationを実行した。Nonglobal logは観測領域に制限をかけた場合に出現するソフトグルオンの放出に由来する対数である。通常カラーの数が大きい近似が用いられるが、我々は有限のカラー数の場合に世界で初めてこの観測量に対するresummationを成功させた。
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