重力崩壊型超新星爆発における磁場の役割とふるまいを探るため、数値シミュレーションによる研究を行った。その結果、磁気回転不安定と呼ばれる磁場増幅メカニズムが爆発のダイナミクスと重元素の生成に大きな役割を果たす可能性が示唆された。重力崩壊型超新星爆発は星中心付近で発生したニュートリノがそのすぐ外側を温めることで引き起こされると考えられているが、磁気回転不安定が間接的にその温めを促進することが明らかになった。また、磁気回転不安定が起こるとより多くの中性子が爆発で飛ばされ、その結果、鉄より重い元素が生成されることが分かった。
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