研究課題
若手研究(B)
希土類化合物 EuPtP、EuNi2P2、YbInCu4 について放射光を用いた角度分解光電子分光実験を行った。フェルミ準位近傍の電子状態を精密に観測したところ、局在的な 4f 電子と遍歴的な伝導電子に由来するバンドの交点で、ギャップが形成されることが判明した。そのバンド分散の形状は、周期的アンダーソン・モデルを用いて再現された。今回見出した混成効果が、当該物質群が示す価数揺動現象や重い電子状態の発現に関与していることが判明した。
固体物理学