本研究はマテリアルズインフォマティクスにより、金属合金の物性予測と結果の解釈から新たな物理的知見を得るための方法論の確立を目的として行った。本研究では金属錯体及び2元金属合金の第一原理計算と既知の実験データから構築した物性データベースを構築し、それぞれのデータ群に対する機械学習・データマイニングにより教師なし学習による分類を行った。分類されたデータ群から物理的意味の解釈を行い、本研究で対象とした金属錯体に関するデータ群、2元金属合金に関するデータ群共に分類されたデータ群には既知の物性による分類と相違無く、機械学習による分類が従来の物性知識を意味論と立場からも正しく分類出来る事を示した。
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